今注目のGCPとは?データの高度化と民主化を目指すGoogleを体現するクラウドサービス
テクノロジーの進化によって世界中で多くのデータが生み出され、さまざまなサービスに使われています。多くの企業がデータを活用して自社の製品やサービスに活かそうとしています。
これまでのブログでは「人材」の観点からデータ活用や分析の重要性についてお伝えしてきました。今日は少し視点を変えて、データを活用するサービスについてお伝えしたいと思います。
データの民主化と高度化とは?
Googleでは、エンジニアだけでなく非エンジニアもツールやAIを使ってデータ活用できるようにGoogle社内の環境を整えています。こういったGoogleのさまざまなツール群をまとめてクラウド上で利用できるようにしたのが 「Google Cloud Platform(以下GCP)」というサービスです。
このGCPとは、膨大なデータをいわゆる「ITエンジニアが扱うもの」として閉じた世界の中に入れてしまわずに、社内の皆が使いやすくなる仕組みです。これをGoogleの方針として「データの民主化」と呼んで、誰でも簡単にデータを扱い、ビジネス活用できることを目指しています。
また「データの高度化」は、個社で内製化されたプログラム、またはオープンソースソフトウェアを駆使しないと実現できなかった技術を、クラウド上で実現可能になったという技術進化を指します。
私たちデータ・エージェンシーは、GCPの認定パートナーであるイー・エージェンシーと共にGCPを用いてクライアントさまのサービス開発や課題解決のサポートを行っています。
GCPとは
GCPは、アプリケーション開発に必要な実行環境やデータベースなどをクラウド上に提供します。そのためエンジニアは、提供されたサービスを使って開発に専念することができます。
自社で開発環境を構築している会社も多いと思いますので、GCPと自社環境(オンプレミス)の違いについて以下にまとめてみました。
この表にもあるように、オンプレミスは自社で開発環境を整備するために最初にしっかりと環境設計をして準備をする必要があります。これに対してGCPは「アカウント登録をするだけ」ととても簡単に始められるため、導入のハードルがとても低いと言えます。
GCPに含まれる主なコンポーネント
GCPは、Googleが持つ高度なデータ解析技術(BigQuery)や、AIなどの機械学習関連技術、セキュリティやID管理のマネジメントサービスなどが提供されています。GCPを構成する基本的なコンポーネントをいくつか紹介します。
GCPのメリット
それでは、GCPを使うとどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。メリットは大きく3つあります。
皆さんも一度は使ったことがあるGoogle検索の技術を活かした安定性とデータ処理能力がGCPの大きな強みと言えます。
技術を使って何を解決するか
ここまでGCPとは何か、どんなメリットがあるかということを紹介してまいりました。GCPは、簡単に説明すると「Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスの総称」です。同じようなクラウドコンピューティングサービスに、Amazonが提供しているAmazon Web Services(通称AWS)、マイクロソフトが提供しているAzureがあります。これらに比べてGCPは後発のため、日本語の情報がそれほど多くなく、技術者もまだまだ少ないのが現状です。
ビジネス課題として、以下のようなお悩みをご相談いただきます。
- データの集め方がわからない
- 自社でデータを集めたけどどのように扱っていいのかわからない
- 今までオンライン広告で成果を上げてきたがもっとデータを活用したい
そのようなお悩みがありましたら、私たちとGCPを使って解決してみませんか?
GCPにはBigQueryという処理速度が速い、処理データ量による従量課金のためコストが安い、シームレスにデータ連携をさせるのに使いやすいデータ分析サービスがあります。利用料金の目安は1TB(テラバイト)500円程度と、コスト面でも負担が少ない料金設定です。
さらにGCPには、BigQuery以外にもたくさんコンポーネントが用意されているので、使うものを組み合わせることでデータの価値を高めることが可能です。ただ分析するだけでなく、GCPの他のコンポーネントと連携させることで、横展開やクエリ結果をクロス集計したり、可視化・レポーティングすることができます。
私たち、データ・エージェンシーは、日本ではまだ少ないGCPの技術者として、多くの企業様のデータ利活用やデータ基盤を用いたビジネス戦略策定のサポートをしています。貴社のデータ活用も私たちのデータエンジニアにぜひお任せください。