データ分析にかかるコストを削減! BigQueryの特徴・メリット
昨今のデジタル社会において、データを利用したビジネス戦略は必須です。しかし、専門知識を持つ人材が不足しているため、せっかく集めた情報を有効活用できないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。また、データの収集・加工などの事前準備に時間がかかってしまい、肝心の分析に時間を割けないこともあるでしょう。
そうした課題の解決におすすめしたいサービスがBigQueryです。次の章から詳しく説明していきます。
BigQueryとは?
BigQueryとは、Googleが提供するマルチクラウド・データウェアハウスのことを指します。前の記事「今注目のGCPとは?データの高度化と民主化を目指すGoogleを体現するクラウドサービス」で紹介したGoogle Cloud Platform(以下GCP)のサービスの一つです。
「データウェアハウス」という言葉を聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。データウェアハウスとは、さまざまなシステムから集めたデータを時系列にまとめて保管しておく「倉庫」のようなものです。
そのなかでも、BigQueryはペタバイト単位のデータも高速処理できるのが特徴です。1ペタバイト=1,024テラバイトですので、膨大な量のデータを処理できることがわかります。
Googleアナリティクスをはじめとした、Googleが提供する解析サービスと連携できるため、オンラインデータを蓄えやすい点がメリットです。
また、GoogleデータポータルやLookerなど、Googleが提供する情報可視化サービスと連携することで、集計や分析結果をチーム内で簡単に共有できることも利点として挙げられます。
BigQueryを使う3つのメリット
では、BigQueryを導入すると具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。以下の表にまとめました。
BigQueryを導入した企業の成功例
BigQueryを導入すると、実際にどんな効果が得られるのでしょうか。2つの事例を中心にご紹介します。
組織横断的な分析により、顧客のインサイトを正確に把握
ブライダル関連事業を運営する株式会社エイチームブライズでは、顧客データが散在していることで、顧客のインサイトを正確に把握できないことを課題として感じていました。
サービスを提供するシーンは、Webから、店舗、結婚式場と多岐にわたります。以前は、顧客の行動データや希望条件などの情報が一つにまとまっていなかったため、シーンごとに都度ヒアリングを行っていたそうです。
シーンが変わっても、一つのデータを拠り所に質の良いサービスを提供するために、BigQueryを導入して顧客データを一元管理。同時に、Googleアナリティクスと連携させることで、包括的な分析を実現しました。
組織横断的な分析により顧客のインサイトを得ることで、サービスの質が向上し、結果として営業効率が上がったそうです。
(参考)イー・エージェンシー「エイチームブライズ様 DX・データ活用事例 電話コンタクトの効率3倍アップを実現したアウトバウンドDXとは?」
データ集計・加工業務の簡略化で「分析」に集中できる環境を実現
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社では、データの収集や加工に時間がかかり、肝心の分析に集中できないことを課題として感じていました。以前は、作業時間の8割を「データの準備」などに充てていたそうです。
そうした手間を削減するために、BigQueryを導入。前準備のための業務から解放されることで、より本質的な「分析」業務に時間を割くことができるようになりました。
(参考)Google Cloud「ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の導入事例動画: BigQuery の導入で煩雑な業務から解放、運用にパラダイムシフトを」
さいごに
BigQueryには高度な専門知識が不要とはいえ、新しくシステムを導入することにハードルを感じる方もいるでしょう。また、システムを導入したは良いものの、結局運用に乗らないケースも考えられます。
そんな時には、ぜひデータ・エージェンシーにお任せください。システム導入からデータを活用したビジネス戦略の策定までを一気通貫で伴走しながらサポートいたします。